いのうえ在宅診療所の取り組み
患者様の“今”に寄り添う医療を提供する
住み慣れた場所で、大切な人と過ごす、今
たくさんの思い出が詰まった自宅で過ごす時間、ご家族と同じ場所で食事をする団らんの時間。自宅で過ごすことで得られる大切な“今”を、在宅医療を通して守ります。
痛み、苦しみへの対応が必要な、今
痛み、苦しみなど一刻も早く何とかして欲しい症状が現れた場合、迅速に対応し苦痛の緩和に努めます。
緊急で医療が必要な、今
発熱、呼吸状態の悪化、カテーテルのトラブルなど何か困りごとが起こった時、緊急で駆け付け、適切な医療処置を行います。
過去の物語と、未来の中にある、今
患者様が歩んできた人生、ご家族の想いなどについて一緒にお話しをさせていただくことで、患者様とご家族にとってかけがえのない“今”に何ができるかを真摯に考え、人生の伴走者となります。
多職種で力を合わせ、在宅療養の質を高める
在宅の場においても、病院と同様に看護師、薬剤師、管理栄養士、理学・作業療法士、言語聴覚士、歯科衛生士など様々な職種が参加しており、豊富な医療・介護サービスを提供することが可能です。
どの患者様に、どのようなサービスが必要かを適切に判断し、より緊密でスムーズな多職種連携を形にする。私たちが、多職種連携を構築する歯車の1つとなり、そのシステムを積極的に動かすことで、充実した在宅療養を実現します。
より緊密でスムーズな多職種連携を実現するため、下記のような取り組みを行います
訪問診療の開始にあたり、当診療所の専門スタッフがご自宅もしくはご入院先に伺い、お体の状況や、希望される訪問診療内容、スケジュール等をお聞きします。
また他に利用されている、あるいは利用予定の介護サービスについても伺い、ケアマネジャーと連携して調整を行います。
その際、当診療所から訪問診療について、介護保険や健康保険等についても丁寧にご説明し、患者様側が不安なく訪問診療を開始できるよう、また後々行き違いが起こらないよう、十分に配慮していきます。
入院していた病院またはかかりつけの先生方と連携させていただき、各医療機関と患者さまに関する情報共有を密に行って、その後の診療方針に活かします。
患者様に関する医療情報を確実に引き継ぎ、患者様とご家族はもちろん、主治医の先生も安心して送り出せるよう、連携して参ります。
退院前のカンファレンスに参加し、患者様が抱えている身体的状況や、生活環境などにおける課題も共有し、チームの一員として少しでも良い方向に進むよう、提案なども行って参ります。
また万が一、再度入院などが必要となった場合は、速やかに主治医の先生および医療機関と連携を取り、可能な範囲での情報提供を行って、スムーズに対応を心がけます。
福祉行政との連携、また各種申請書類、指示書の作成等を細やかに行い、患者様が各種の医療・福祉サービスをスムーズに受けられるようにいたします。
地域包括支援センターや行政の福祉課等との連携を密にし、様々な課題を抱えた患者様も社会福祉をよりスムーズに活用しながら、生活の質を改善していけるようサポートいたします。
その際、各種公費の申請、各種保険に関わる諸書類、難病申請書、あるいは成年後見に関わる書類等の作成を行って参ります。
もちろん訪問看護指示書、訪問リハビリ指示書等も作成いたします。
より良い在宅医療のために
地域の医療・介護従事者向け、もしくは一般市民の方々に向けた勉強会を定期的に実施し、「より良い在宅医療」の発展を心がけます。
最適な在宅医療が当たり前のものとして存在する新しい地域社会の実現のため、医学生・研修医・看護師・薬剤師などの見学や診療同行をはじめ、これまで医療・介護の世界に興味を持ちながらも関わることができなかった様々な人材との橋渡しとなります。